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ジョンズホプキンス大学 School of Public Health MPH 日本プログラムの Kyoto Spring Institute が開催されました。


ジョンズホプキンス大学 School of Public Health(JHSPH)MPH 日本プログラムでは、毎年3月にJHSPHから教員をお招きし、京都で1週間のオンサイトプログラム Kyoto Spring Institute(KSI)を開催します。昨年はコロナ禍においてJHSPHから教員が来日することができず、中止という苦渋の決断となりました。今年も世界的な感染状況はむしろ悪化している中、iHope、福原 俊一 教授、JHSPH MPH Program Director の Marie Diener-West 教授でなんとかKSIを開催すべく、実現に向けて協議を重ね、今年はすべてオンラインという形で無事に開催することができました。


今回のKSIには4学年(3~6期生)が参加し、2学年ごとに2つのコースを受講しました。

一つは毎年恒例となっている Data Analysis Workshop 1と2です。科目責任者は Marie Diener-West 教授です。実際の統計ソフトを用いて、データのクリーニング、要約、分析など一連の流れをハンズオン形式で学ぶ非常に実践的なカリキュラムです。


毎回13時から開始し、Marie Diener-West 教授による録画もしくはライブでの講義が行われます。その後は各自で演習課題に取り組みますが、16~17時はオフィスアワーとして京都大学の日本人教員が学生の質問に答えたり、演習のサポートを行ったりしました。その後、夜間の20~22時には再び Marie Diener-West 教授が登場し、講義、演習、ディスカッションを行いました。受講した3、4期生の中には、自分自身の課題研究で、まさにデータ分析に取り掛かろうとされている方も多く、ニーズに合った内容でした。


【参加者の声】

・変則的でしたが、復習する時間も取れ、半日休暇で参加でき、意外と良かったです。

・Data Analysis Workshop のような実践を増やしてほしいです。


もう一つの科目は、今年から新たに設立された Designing Your MPH Capstone As a Research Report です。今回が初めてのKSI参加となる5、6期生が受講しました。科目責任者はiHopeの学術諮問委員であり、京都大学特任教授ならびにジョンズホプキンス大学客員教授である福原 俊一 先生が担当されました。


この新科目は、卒業までに完成させるCapstone Project(課題研究)に向けて、リサーチ・クエスチョン(RQ)の見つけ方およびRQに科学的に答えるための研究デザインの方法を実践的に学習する演習であり、福原先生が長年に渡って実践してこられた研究デザイン演習のノウハウが凝縮されたカリキュラムです。


日中(13~17時)のセッションでは、ビデオ講義、小グループに分かれての実習、発表会が行われました。実習は京都大学の教員、大学院生などがファシリテーターとして支援しました。夜間(20~22時)のセッションでは、学生が順番に一人ずつ自身の研究計画についてプレゼンを行い、講師から助言を受けました。


講師の一人はこの日本プログラムの1期生である耒田 善彦 先生(マサチューセッツ総合病院)が務められました。今後、実際のCapstoneに取り組んでいく際に、今回の演習が活かされることを願っております。


【参加者の声】

・さまざまなバックグラウンドを持つ方々と、一つのリサーチ・クエスチョンに取り組み、意見を交わせる貴重な経験になりました。ふだんのオンライン授業(基本的に一方向)では得られない経験でした。また、夜の部では耒田先生がそれぞれの学生さんにご経験も交えながらアドバイスをしてくださり、ありがたい経験となりました。ありがとうございました。

・動画の講義と連動して、研究計画の進め方を実習形式で学べたので理解が進みました。今回学んだ手法を、今後の自分の研究にも活かしていきたいと思います。

最終日の終了後には、5月に卒業を控える3期生の修了セレモニーが行われ、レガリアを着用して記念撮影を行いました。また記念品として日本事務局から京都の老舗である一澤信三郎帆布製のトートバックが贈られました。卒業生みなさまの今後益々のご活躍を祈念しております。


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